でこぼこ兄弟の長男は、知的障害ありの自閉症スペクトラムです。
1歳半健診で初めて相談し、そこから1ヶ月後、保健師に療育をすすめられ、療育を始めることにしました。
これまで4か所の「児童発達支援事業所」「児童発達支援センター」を見学した経験を元に、見学で感じたことや見学のポイントや質問について紹介します。
各療育園の良かったところ・気になったところ
長男は療育を受けるにあたり、市内の療育園を紹介してもらいました。
また、長男が5歳になったときに、土曜日出勤がある会社に転職をしたこともあり、土曜日に通える施設を新たに探したので、これまで合計4か所の療育園を見学した経験があります。
各療育園の特徴と見学した感想をそれぞれ挙げていきます。
初めての療育園の見学(長男:2歳)
療育園での長男の反応も見たかったので、この時は長男も一緒に見学に行きました。
1か所目:「A療育園(児童発達支援事業所)」
- 設備(エレベーター、監視カメラ)が整っていて、建物が新しい
- 作業療法士、理学療法士が常にいる
- 家から近い
- 給食あり
- 通園バスあり(有料)
- 人数が少なく先生も多いが、先生方が遠くで子供たち見ている感じに違和感を感じた
- 当時、開園して数か月しかたっていない
2か所目:「B療育園(児童発達支援事業所)」
- 家から遠いが、通園バスがある(無料)
- 建物は古いが、先生方が何十年も働いているベテランが多い
- 長男との接し方、声掛けの仕方が洗練されている
- 通っている子供たちが楽しそう
- 弁当持参なので、偏食が加速しそう
選定したポイント
見学してみて、私が一番に気になったのは子どもと先生の距離感です。
長男の場合、「関わりにくさ」に対して先生方がどのようにサポートをするのだろうか??と思いながら見学をしていました。
やはり、ベテラン先生が多いB施設は、長男の興味を上手に引き出し、どんな行動に対しても声掛けをしてくれました。
その点で見ると、給食などの整備がされていないデメリットより、長年さまざまな障害の子供たちと接してきたB施設の方が、長男には合っていると感じました。
選定したポイント〜ワーママ目線〜
どちらも療育時間は「9時から15時まで」だったので、保育園との並行通園が必須でした。
それについても、B施設は対応してくれるとのことだったので、B施設に決めました。
↓B施設と保育園の並行通園のスケジュールなどの詳細はこちら↓
土曜日に通える療育園を見学(長男:6歳)
今回は、「初めての環境が苦手」という長男の特性を考慮して、私一人で見学に行きました。
1か所目:「C療育園(児童発達支援センター)」
- 設備や建物が新しく、教室も園庭も広い
- プレイルームが広くいろんな遊具もあり、楽しそう
- 日中一時支援と併用して、7:30~18:00まで預けることができる
- 放課後等デイサービスも併設しており、就学後も慣れた環境で過ごすことができる
- 親子通園が多い(月に2~3回、4月は2週間親子通園など)
- 人数が多い
2か所目:「D療育園(児童発達支援センター)」
- 家まで送迎をしている
- 日中一時支援と併用して、7:30~18:00まで預けることができる
- ビルの1階に併設しており、狭い。
- 建物内は音が響く構造で聴覚過敏の長男が嫌がりそう
- 先生が少なく、手が足りていない印象
- 障害の程度が軽いお子さんが多い印象
- 園庭がなく、外遊びもあまりしていない
選定したポイント
C施設は建物や敷地が広く、のびのびと活動できること、長男が好きなブランコもありました。
平日は、60名ほど利用者がいて、長男は苦手かな??と思いましたが、土曜日の利用者は10名程度で弁当持参(偏食で給食拒否)なので、即決しました。
D施設は、障害の程度の軽いお子さんが多く、目が離せない長男には少し不向きであると印象がありました。
見学に行ってみないと分からないと改めて感じました。
選定したポイント〜ワーママ目線〜
C施設もD施設も日中一時支援の利用ができました。D施設の方が、家まで車で送迎してくれるので、利用しやすいと感じました。
見学して感じたこと・見学のポイント
長男は、4ヶ所見学をして、現在2ヶ所の療育園に通っています。
見学を通して、感じたことを挙げていきます。
子供にとって危険なことはないか?
長男は成長するにつれ、「聴覚過敏によるパニック」「口に入れてしまうこと」「脱走してしまうこと」が多くなっていました。
「嫌な音が発する状況ではないか?」
「過敏な子の対策はされているか?」
「謝って口に入れてしまう様なものがないか?」
「それを先生たちが管理しているか?」
「鍵がちゃんとついているか?それを先生方が徹底しているか?」
これは、自然とチェックしてました。安全に安心に預けるための最低条件ですね。
障がいの程度の確認は重要
長男は重度の自閉症です。注意しなければならない点や配慮が必要なことが多く、加配をつけてもらっています。
そのため、保育士の人数が少ない療育園に通うことは難しいと感じました。
子供たちの様子に注目する
通っている児童の障害の程度、先生とのかかわり方をはじめ、「生き生きと過ごしているか?」に注目して見学しました。
なんでもそうですが、子供たちが嫌がっている状況で通わせることほど、私自身辛いことはありませんし、本人も楽しいと感じて過ごして欲しいです。
長男の場合、「楽しい」「嫌だ」を言葉で伝えることができないので、実際に通う子供たちの様子はよく見ていました。
「児童発達支援センター」「児童発達支援事業所」の差はあまりない
現在、「児童発達支援センター」と「児童発達支援事業所」どちらにも通っていますが、利用者として、あまり大きな差は感じません。
「児童発達支援センター」の方が、日中一時支援事業も行っていることが多いのかな?という印象はありますが、療育の内容はどちらも変わりがない印象です。
これだけは質問した方がいい!
送迎の時間と保育園との並行通園が可能か?
何時から何時まで預かってもらえるのかは重要です。
療育園によって結構違うので、働いている場合は、確認しておいた方がいいと思います。
療育園に日中一時支援がない場合、保育園との並行通園を考えなければなりません。送迎バスは保育園との連携が可能かどうかは、ワーママにとって必須条件となります。
給食の有無と内容
給食は提供がないところも多いです。弁当や電子レンジで温めるだけの簡易給食のところもありました。
特に偏食があるお子さんは、メニュー表を見せてもらうなどして、給食の内容も確認をしたほうがいいと思います。
また、偏食の子に対する対応方法もチェックしておくと安心です。
親が参加する行事の確認
療育園では、親が参加する行事や面談がとても多いです。運動会や発表会をはじめ、親子通園や参観日、懇親会、勉強会などがあります。
任意参加の行事もあるので、どのような行事があるか事前にチェックしておくことをお勧めします。
まとめ
- 子供にとって危険なことはないか?
- 障がいの程度の確認
- 子供たちの様子に注目する
これらに注目して療育園を選んだ結果、通った後に大きなギャップや違和感を感じることはありませんでした。
実際に目で見て、お子さんが通っていることを想定しながら見学をすることで、お子さんに合った療育園を選定することができると思います。
さらに働いている場合、送迎時間と保育園との並行通園は重要なポイントです。必ずチェックしておくことをオススメします!