でこぼこ兄弟の長男は、知的障害ありの重度自閉症スペクトラム症です。
現在、療育手帳(A判定)を取得しています。
今回は、療育手帳を使って本人と付き添い介護者である私が新幹線割引を適用した事例を紹介します!
この記事では、具体的に以下の内容を紹介しています。
- 新幹線割引はいくらお得になるのか?その計算方法は?
- 切符の購入方法は?
療育手帳で受けれるサービス
自治体によって異なりますが、私の市では以下の福祉サービスを提供しています。
- 所得税・県市町村民税・相続税・自動車税などの減免
- JRやバス、飛行機、高速道路などの運賃割引
- 駐車禁止除外指定者の標章の交付
- 携帯電話料金割引
- 動物園や水族館などの利用割引
今回は、「JR割引」を利用した時の実例について紹介します!
JR運賃割引とは?
身体障がい者および知的障がい者のお客様が、次の条件を満たしてご利用になる場合、運賃および普通急行料金が割引(5割引)になります。
https://www.jr-odekake.net/railroad/service/barrierfree/discount/
割引条件
各自治体で発行する身体障害者手帳または療育手帳の交付を受け、旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄に「第1種」または「第2種」の記載のある方に限り、障害者割引乗車券を発売しております。
普通乗車券や普通急行券などが5割引になります。
特急料金に割引の適用はありません。
●「第1種」の場合
ご本人と介護者の運賃が5割引になります。
また、ご本人単独でご利用の場合は片道の営業キロが100キロメートルを超える場合に限り、割引が適用となります。
●「第2種」の場合
片道の営業キロが100キロメートルを超える場合に限り、ご本人のみ運賃が5割引になります。
■割引制度のご案内
https://www.jr-odekake.net/railroad/service/barrierfree/discount/
長男は療育手帳「A判定」=「第1種」に該当するので、長男と私の運賃の5割引が適用されました!
実際の計算方法について
2024年の年始に、祖母の実家に新幹線で帰省するときに、初めて利用してみました。
※特急券は繁忙期価格、片道距離が115km
乗車券の5割引が適用され、通常料金よりも往復6,130円安く利用することができました。
計算方法
【おとな】
・往復乗車券:4,060円(障害者割引適用)
・指定席特急券:4,130円×2=8,260円(ひかり・こだま利用)
(A)往復小計:12,320円
【こども】
・往復乗車券:2,020円(障害者割引適用)
・指定席特急券:2,060円×2=4,120円(ひかり・こだま利用)
(B)往復小計:6,140円
(A)+(B)=18,460円
基本的に「こども」の乗車券・特急券・急行券・指定席券は、「おとな」の半額です。
※5円の端数は切り捨て
また、往復乗車券は、片道乗車券を2倍した金額になります。
おとなの場合
無割引の運賃は片道4,070円。
障害者割引適用を適用した場合、
4,070円✖️5割=2,035円→端数切り捨て2,030円
往復はその2倍の4,060円になります。
こどもの場合
無割引の運賃は片道2,030円。
障害者割引適用を適用した場合、
2,030円✖️5割=1,015円→端数を切り捨て1,010円
往復はその2倍の2,020円になります。
切符の予約方法について
障害者割引の予約は2024年春より、インターネットで予約ができるようになりました!
しかし、私が利用した時は、まだネット予約ができなかったので、最寄り駅の「みどりの窓発券機プラス」で購入しました。
手順については以下の通りです。
①「割引証のご利用など」を選択する
コールセンターによるオペレーターにつながります。
私はオペレーターにつながるまで10分待ちました…。
私の最寄り駅は田舎なので、並んでいる人はいなかったのでよかったですが、もし後ろに並んでいたらかなり焦ったと思います。
ちょっとこの辺は改良していただきたいですね。
②「療育手帳で新幹線割引を利用したい」ことを伝える
あとはオペレーターの指示通りに、右側にあるカメラに療育手帳を見せたりします。
オペレーターと画面を共有しながら、予約が確定します。
予約する新幹線の時間・座席の場所は調べておくことがオススメ。
オペレーターに繋がるまでの時間がかかる上、予約時に様々なことを聞かれるので、迷うことなく予約することで早く終わるなと思いました。
③支払いと発券
支払いを行い、発券されます。
初めてのみどりの窓口の機械で予約をしたのですが、話すときに受話器があることを認識おらず…スピーカーでオペレーターと会話をしました。
駅構内に大音量のスピーカーで響き渡る個人情報…!!!
オペからは特に指示はなく、そのまま会話をしました(笑)
受話器を使うと、周りに聞こえることなく会話することができると思います。
当日の利用方法について
割引を受けた切符を利用する場合、改札口を通る時に、駅員さんに切符を確認してもらわなければなりません。
なので、自動改札機ではなく、駅員さんがいるところを通ることになります。
また、場合によっては、療育手帳の掲示も求められるので、療育手帳は持参しておく必要があります。
まとめ
長男はまだ未就学児なので、席を使わなければ無料で乗車できましたが、久しぶりの新幹線で動き回ったりすることを考え、席を確保しておくことにしました。
結果、6歳の長男は、席があってよかったと思っています。
乗車時間の1時間は、席に座ってお菓子を食べたり、Youtubeを見たり、、静かに着席することができたからです。
これからも新幹線を利用するときは、「障害者割引」を利用していきたいと思います!
はじめまして!私も自閉症スペクトラムの息子がいます。すごく見やすくて参考になりました。ありがとうございます。
コメントありがとうございます!
自閉症児に関わることは、調べないと分からないことが多くて大変ですよね。
これからも経験したことを元に記事を更新していこうと思うので、参考になれば嬉しいです!!