長男が初めて新幹線に乗ったのは1歳の時でした。
当時はまだ小さかったので、こだわりやパニックはありませんでした。
そして、6歳となった2024年正月に、日帰りで祖母の実家に行くため、新幹線を利用することにしました。
多動、パニック、奇声、こだわり、感覚過敏。
乳児期と違い、様々な特性が目立つようなった6歳の長男が、落ち着いて新幹線に乗ることができた方法についてご紹介します!
新幹線か自動車か
私の母の実家は、車で3時間のところにあります。
新幹線の場合、こだまでの移動になり、移動時間は約1時間半。
一番負担が少ないのは自動車だと思いますが、私は新幹線を利用することにしました。
- 療育手帳のJR割引を使ってみたかった
- 親族など大人数(7名)での乗車だったから
- 少しでも移動時間を短縮したかった
新幹線を乗ることへの不安
障がいを持っているからと言って、新幹線内の他の乗客の方に迷惑をかけてはいけない。
でも初めての環境に長男がどのような状況になるのか?、想像ができず長時間過ごせるのだろうか?ととても不安でした。
- 静かにできるのか?
- じっとすることができるか?
- 眠くなってパニックが起きないか?
- 耳の閉そく感に困惑しないか?
不安な気持ちを小さくするために、長男が落ち着いて乗車することができるように様々な対策を行いました!
不安に対する対策
先ほど挙げた不安に対して、事前に行った対策がコチラです。
- ヘッドフォンでYouTubeを見せる
- 席は「一番前」か「一番後ろ」
- ヘルプマークを服につける
- 長男が好きなお菓子や飲み物、おもちゃを持っていく
- 祖父母にもサポートしてもらう
ヘッドフォンでYouTubeを見せる
長男は自宅にいる時は、iPadでYouTubeキッズを見ています。
外出時は音が出せないので利用していませんでした。
しかし、今回は1時間半の長旅です。
以前から気になっていたヘッドフォンを利用してみようと考え、年始前のクリスマスプレゼントとして購入。
自宅で慣らそうと思っていましたが、拒否されたので練習できずぶっつけ本番となりました。
しかし、新幹線に乗って1時間ヘッドフォンをつけて、静かに座ってYouTubeを見ることができました!!
ヘルプマークを服につける
ヘルプマークは通園カバンには着用していましたが、プライベートの外出時は利用したことがありませんでした。
長男はすぐはずしてしまうため、つけるところが無かったのです。
しかし、「知らない土地ではぐれてしまう可能性」や「周囲の人に長男の障害について見えるようにしておいた方がいい」と考えたため、つけることにしました。
ジャケットを羽織っていたので、100均で購入したクリップで後ろ襟部分につけました。【下写真アリ】
初めは違和感を感じていたようですが、それよりも他のことが気になり、外すことはありませんでした。
長男が好きなお菓子や飲み物、おもちゃを持っていく
荷物が多くなること、落として失くしたりすることを考え、おもちゃはあまり持参できませんでしたが、長男が好きなお菓子(ラムネやせんべいなど)を持っていきました。
席は一番前か一番後ろを取る
前や後ろに誰かが座っていると気になってしまう長男。
今回は親族7人で乗車したので、みんなで一番前の席を取りました。
前は壁、後ろは親族になるようにしました。
そうすることで、前の椅子を蹴って前の客に迷惑をかけることもないですし、後ろを向いてしまっても、親族なので問題ありません。
新幹線には多目的室もあります。
今回はそのサービスについて知らなかったので、利用していませんが、今後は利用を検討しています!
祖父母にもサポートしてもらう
今回は、3歳になったばかりの次男も一緒に行きました。
次男も「ママがいい!」となることもあったので、祖父母にも対策グッズについて共有しておき、何かあったら交代で長男をみるようにして、負担を分散させました。
1時間は、YouTubeで時間をつぶすことができましたが、さすがに1時間経つとゴソゴソして席を立ったりしてました。
座席で祖父が膝の上に座らせて運動をさせたりして、30分をなんとか乗り越えれました(笑)
利用して感じたこと
脳内シミュレーションを何度もして新幹線に乗りました(笑)
結果、長男は予想以上に落ち着いて乗ることができました。
ヘッドフォン+YouTubeはかなり効果的!
ヘッドフォンでYouTubeを見れるようにした結果、難なく1時間静かに過ごすことができました。
残りの30分は眠気が出てきたのかソワソワしだし、声を出したり、椅子に乗ってしまうことが増えたので、座席を離れて、抱っこして外の景色を見せたりしていました…。
とても30分が長く感じました(笑)
今後成長していくと抱っこはもうできないかな、と思っています。
意外と繁忙期の利用が良かった?
正月の新幹線は利用者も多く、混んでいます。
平日の人が少ない時に利用したほうが乗りやすいだろうな、と思っていましたが、意外と人の多さがよかったのです。
逆に騒がしいおかげで長男の声がかき消されていたのです(笑)
利用者が少なくシーンとしてたら、気を遣いまくっていたと思いますが、ほぼ満席の車両内は常にザワザワしていました。
おかげで、長男の声や動きがあまり目立っていなかったのでは?と思います。
新幹線は1時間くらいであれば◎
今回利用して、長男は「1時間であれば落ち着いて席に座っておくことができる」ということが分かりました。
1時間半くらいであれば大丈夫ですが、2時間になる場合は、車の方が介護者の精神的身体的負担が減る気がします。
多動のある自閉症児にとって、自由に動ける環境よりはある程度拘束されている状況の方が落ち着けることがあると思うからです。
どうしても新幹線を利用しなくてはいけない場合、多目的室の利用も良さそうですね。
今回は、少しでも新幹線の時間つぶしになるように、期間限定「キティちゃん号」に乗りました!
1号車は、キティちゃん仕様に模様替えされており、楽しむことができました!
こういうイベントがある時に、新幹線を利用することができたら、長男のように立ち上がってしまう子供たちの時間稼ぎになりそうです。
まとめ【6歳の重度自閉症児との新幹線移動!多動やパニック対策を紹介】
周りに迷惑をかけないように…
人の目が気になる…
自閉症児との公共交通機関を使った移動は、とても神経を使います。
利用したいけど、長男は利用できないかな・・と諦めていました。
しかし、長男は乗り物が好きなので、新幹線での景色を楽しむことができたり、環境の違いや乗ることへの恐怖心というのはないようでした。
また、今回はサポートしてくれる大人がたくさんいたので、問題なく利用することができました。
療育手帳による割引サービスもあるので、今後も長男の特性に配慮しながら、定期的に新幹線を移動手段として利用していきたいと考えています!