シンママのでこぼこ兄弟
障害のこと

【シングルマザーの障害児育児】働きやすい会社・仕事の特徴を紹介!

シンママ重度障害児を育てながら働ける?働きやすい会社・仕事の特徴とは?

凸凹兄弟の長男は、知的障害ありの重度の自閉症スペクトラム症です。

私はシングルマザーとなり、勤めていたパートの会社を辞め、現在フルタイムの正社員として働いています。

この記事では、

  • 障害児を育てるシンママが働く上での問題点
  • 障害児を育てながらでも働きやすい会社・仕事の特徴
  • フルタイムの正社員として働くコツ

について、私の実体験を元にまとめています。

現在、障害児を育てながら、働く方法を模索している方の参考になれば幸いです。

はじめに〜私の仕事について

私はフルタイムの会社員で、事務職(一般)です。
新卒で4年働き退職。結婚出産を経て、パートで働いていましたが、離婚し、パートを退職。
現在の職場に転職をしました。

私は、離婚に伴い、実家に転居をしており、現在両親と私、自閉症の長男(6歳)、次男(3歳)の5人で同居しています。

▼詳しいプロフィールはコチラ

就職活動について

離婚に伴い、実家に転居したこともあり、勤めていたパートを辞めることを決意。
転職活動を始めました。

転職先を探す際は以下の2点を大きな条件としていました。

  • 正社員であること
  • 残業が少ないこと

給与面は考えず、まずは安定した職に就くこと、家庭との両立することを第一に考えました。

たまたま運よく条件に一致する求人を見つけ、内定をいただくことができました。

障害児×シンママが働く上での問題点

障害児育児において、シングルマザーはフルタイムで働くことがとても厳しい状況です。

具体的になぜ厳しいのかについては以下の通りです。

とにかく用事や行事が多い

定例的な用事

  • 毎月親子通園がある(療育園時代)
  • 個別支援計画報告の面談など(年数回)
  • 通院やリハビリ(隔月)
  • 予防接種(インフルエンザなど)
  • 役所関係の手続き(受給者証や療育手帳、特別児童扶養手当の更新など)

イレギュラー案件

  • 発熱(長男は身体が弱く年6回くらい発熱します)
  • 学級閉鎖(特にコロナ過は大変でした…)
  • 就学先の見学&面談、放課後デイサービスの見学&契約、面談(年長児)
  • 虫歯治療(月1回)

以上の用事を行うため、毎月、長男に関する予定だけで1~3日は休みを取っている状況です。
年休の日数にもよりますが、これをすべて一人で年休だけを使って行うことはできないと思います。

プライベートは、ほぼ目が離せず、息抜きの時間がない

重度障害児である長男は、家でも目が離せません。
偏食・過敏・排泄トラブルなど様々な問題が家で巻き起こります…。

食事は長男だけ別メニューで準備排泄は出そうなタイミングを見てトイレへ誘導しています。
食事は食べこぼしがありますし、排泄は失敗でうんちまみれになることがしばしば。

また、突然始まる癇癪睡眠障害による寝不足など、今のところ何も事件が起きない日はほぼありません!

仕事もハードワークになってしまうと、息抜きする時間がなく、やっていけません・・

働きやすい会社・仕事の特徴5選

現在はワークライフバランスが重要視されており、さまざまな制度を取り入れて、従業員のワークライフバランスに力を入れている会社もあります。

私の会社でも取り入れられている制度、いない制度がありますが、こんな会社だと両立がしやすい!という会社の特徴を5つはコチラ!

両立しやすい会社の特徴5つ
  1. 「看護休暇」「介護休暇」
  2. 年休の時間給取得ができる
  3. 定時で帰れる
  4. フレックスタイム制がある
  5. 在宅ワークができる

「看護休暇」「介護休暇」

「看護休暇」「介護休暇」とは

子の看護休暇とは、小学校就学前の子どもを育てながら働く従業員に対して、育児・介護休業法において定められている権利です。主に病気やケガをした子どもを看護する場合や、予防接種や健康診断などを受けさせる際に利用することができます。

介護休暇とは、病気、ケガ、高齢などの理由で「要介護状態になった家族」の介護やお世話をする従業員に対して、育児・介護休業法において定められている権利です。介護休暇の対象となる家族は、配偶者、父母、子ども、祖父母、兄弟姉妹、孫、配偶者の父母です。また、配偶者は事実上婚姻関係と同様の事情にある場合も対象となる家族に該当します。

子の看護休暇・介護休暇の時間単位取得とは?企業に求められる対応について

※看護休暇については、現在、対象を小学3年生まで引き延ばす案が出ており、今後改正される可能性がありそうです。【産経新聞より

取得できる日数

取得が可能な休暇日数は、看護休暇・介護休暇いずれも1年間に最大5日までです。

ただし、対象者が2人以上いる場合、10日になります。

また、1時間や2時間などの時間単位での取得も可能です。

休暇取得時の給与に関して

育児・介護休業法では定められていないため、無給とするか有給とするかは企業の判断となっています。

子の看護休暇・介護休暇の時間単位取得とは?企業に求められる対応について

現在勤めている会社で初めて知った休暇制度でした。

私は長男が就学するまでは、看護休暇10日、介護休暇5日の年間15日の休暇をとることができました。

私の会社では、有給休暇として扱われています。

年休の時間給取得ができる

年次有給休暇は、時間単位での取得が可能な会社もあります。

子供の参観日など、1日休みを使う必要がない場合、1時間や2時間で時間で分割して休みを利用できるので、用事に合わせて調整することができます。

定時で帰れる

未就学児の時は、子供の送迎もありますし、延長保育でも限界があります。
就学しても、障害のあるお子さんは、1人で留守番ができないことが多いと思います。
放課後デイサービスも時間に限りがあるので、子供が帰ってくるまでには在宅しておかなければなりません。

ほかに頼れる親族がいない場合は、なるべく定時で帰れる仕事を選択したほうがいいと思います。

フレックスタイム制がある

フレックスタイム制とは、労働時間を固定に定めずに、総労 働時間の範囲で各労働日の労働時間を自分で決めることができる制度です。

フレックスタイムとすることで、休みを使わずに、朝や夕方の予定をこなすことができるので、子供の送迎なのに合わせて時間を調整できます。

在宅ワークができる

PCを持ち帰り、自宅でリモートワークで仕事を行うことです。

子供の体調不良や学級閉鎖などで、施設を利用でいない時に、休みを取らずに在宅で仕事ができます。

【実例】フルタイムの正社員として働くコツ

私は現在フルタイムで働いていますが、「予定を調整して年休を効率よく利用すること」「周りへの報連相を意識して行うこと」に取り組んでいます。

具体的には以下の4つです。

会社の「看護休暇」「介護休暇」を利用する

私の会社では、看護休暇と介護休暇の制度が有給であるので、年次有給休暇にプラスして看護休暇と介護休暇もフルで利用していました。

時間単位での利用も可能なので、役所での手続きや施設との面談、通院は、介護休暇を2時間利用し、仕事を抜けていくようにしています。

また、1日休みを取得するときは、長男の関係の用事をまとめて済ませることができるように、数か月前から予定を調整したりしています。

祖父母に代理で行ってもらう

どうしても休みが取れない時には、祖父母に代わりに行ってもらっています。

役所の手続き、薬の処方、親子通園などに行ってもらいました。

やはり、ひとりですべての用事をこなすことはできませんでした。

仕事の空き時間に息抜きを・・・

現在の仕事は、一般事務で給料も高くはありませんが、仕事量が少なく、自由な時間がかなりあります。

その時間を使って、長男関係の予定を組んだり、献立を考えたり、お金のことを計算したり、長男の将来のことなど自閉症の勉強をしています。

また、休憩時間には、食品や日用品の買い物に行ったりすることができるので、休日の買い物を少しでも分散することができます。

入社してすぐに上司に長男のことを伝えた

入社してすぐ上司に、「長男に障害があり、通院や入学手続き、見学などで休みを頻繁にとることになると思います」と伝えました。

プライベートなことなので伝えるか悩みましたが、休まないといけない案件がたくさんある以上、伝えておかないといけないと思いました。

支援学校の通学時間は遅い!
市によって違うかもしれませんが、私の市では支援学校の通学が8時40分以降…。
バスを利用しても、近くのバス停で8時出発。
私の職場は8時から仕事なので、間に合わないことが判明。
現在は祖母に送迎をお願いしていましたが、祖母に何かあった時に困ると思い、ダメ元で会社に相談しました。
結果、休憩時間を減らし、遅れて出勤することができるようになりました。

まとめ『シングルマザー重度障害児を育てながら働ける?働きやすい会社・仕事の特徴とは?』

上記に上げてきたように、現在は子供のことに理解があり休みやすい職場に勤めています。

会社の有休や介護休暇、看護休暇を使い、祖父母に頼り、なんとか欠勤にならずにこれまで仕事をすることができました。

しかし、毎年年休はフルで使っていますし、看護休暇は未就学児のみ対象の休暇なので、進学した来年度からは休みが減ります

長男は体が弱く、2か月1回くらい発熱もするので、これまでの休みで欠勤にならずにやっていけるのだろうかと不安です。

現代は、昔に比べたら、障害を持つ親にとっても非常に働きやすいですが、障害児をもつシングルマザーがフルタイムで働くためには会社の制度だけでなく、家族の支えが必要な状況です。
近くに頼れる親族がいなければ、シッターなども検討しないといけないと思います。

問題点は多く残っていますが、会社で使える支援制度をフル活用し、現在フルタイムで働くことができています。

これからも、子供の成長や祖父母の高齢化など、今まで通りではうまくいかないことも増えていくと思いますので、その都度働き方を見直していきながら、仕事をしていきたいと思っています。

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