長男は重度の自閉症スペクトラム症です。
長男の発達に関して1歳を過ぎたころから、違和感を感じ始め、2歳から療育を始め、3歳で診断を受けました。
診断を受けるまでの記事についてはコチラ▼
特に大変だったのが、1歳半ごろから顕著になってきた睡眠障害。
ちゃんと診断を受けるまでは、「なぜ寝ないのか?」理解ができず、日中の遊びが足りないのか?TVがいけないのか?自分を問い詰めて悩んでいる毎日でした。
診断後の現在は服薬をしながら、当時よりは落ち着いて過ごせることができていますが、今でも様々な要因により寝付けにくくなったり、夜中に起きて寝れなくなったりしています。
今回は、
- 1歳半~3歳の睡眠障害の症状
- 睡眠障害を緩和させるために取り組んだこと
についてご紹介します。
今私と同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
1歳半~3歳の睡眠障害の症状
長男は乳児期の夜泣きは人並みだと思っていましたが、発達について違和感を覚えるまでは起きるたびにミルクを与えることで寝ていました。
いわゆる「セルフミルク」で、なんとか寝ることができていました。
しかし、発達についての違和感を感じ始め、虫歯にもなりやすいということで、断乳することを決意。
そこからから長男の睡眠障害の症状がハッキリとしてきました。
全く寝付けない入眠障害
長男は、添い寝で寝ることはできませんでした。
日中は保育園で先生の隣で寝れていたそうですが、年に数回は一睡もしていない時もありました。(当時2歳)
「添い寝で寝かせようする」→「遊んでばかりで全然寝ない」→「気づいたら一緒に寝てる」こともりましたが、全く寝ない時は「おんぶ紐」を使って寝かしつけるようになりました。
0時すぎ~2時ごろに夜間覚醒
おんぶ紐で寝かしつけた場合、確実に夜中に起きます。
平均的には2時ごろ、早い時は日付が変わる前に起きて、ハイテンションになっていました。
少しだけ遊ばせた後に、「おんぶ紐」で寝かしつけるようにしていましたが、全く寝る気配なし。
私自身もとても眠く意識朦朧。
夜中におんぶ紐で部屋中をぐるぐる回りながら寝かせようとしていたのですが、1時間たっても2時間たっても寝ません。
大体0時ごろに寝て、3時~4時にやっと寝るという感じでした。
おんぶ紐だと手が空くので、スマホでドラマを観たり、夜食しながら眠気を冷ましていました。
3時~5時に早朝覚醒
3時~5時に起きてしまうことがあり、そのまま寝れずに登園の時間に寝てしまったり、眠くて登園時に大癇癪を起こしてしまいます。
最悪なパターンとして、「おんぶで寝かす」→「0時前に中途覚醒」→「3時に早朝覚醒」のすべてを制覇することも・・・
そんな状況を1年半くらい続け、3歳に診断を受けたときに医師に相談しました。
睡眠障害の症状を緩和させるための対策
夜中に起きてしまったり、なかなか寝れない睡眠障害。
長男の場合は、本人にもどうすることもできない不安感やフラッシュバックが起きているように感じました。
そこで、睡眠障害の症状を緩和させるために以下の対策を行いました。
- 薬の投薬を始める
- 寝る時に長男が好きな音楽を流す
- 好きな肌触りの寝具を購入する
- 昼寝をやめる
- フラッシュバックになりそうな行事を欠席する
薬の投薬を始める
前回の睡眠障害の記事にも書きましたが、長男は何種類かの薬を試し、現在は「メラトベル」のみ服用しています。
初めて処方された時は、私や家族も無知で、「睡眠の薬を子供に飲ませていいのだろうか??」という不安がにあり、すぐには処方していませんでした。
しかし、次男が生まれ、以前のように長男の寝かしつけに付き合うことができませんでした。
次男を起こしたくないのに、長男がハイになり、全然寝てくれない・・・。注意しているのに笑っている・・・。
私は、寝てくれない長男に当たってしまうことが増えていきました。
そのことを家族や先生に相談したところ、「このままだとお母さんが倒れてしまいます。薬に頼ってみませんか?」と勧められ、投薬を決意しました。
3歳で初めてメラトベルを服用
まず、20時半ごろから寝かしつけをして、寝ない場合にメラトベルを服薬。
当時は偏食もなかったので、すんなり飲むことができました。
長男はメラトベルの相性が非常によく、薬を飲んで15分~30分でゴロゴロしながら寝ることができました。
そんな感じで、寝ない時のみ飲ませるという流れを半年くらい続けました。
しかし、次男と同時に寝かしつけを始めるようになり、当時はワンオペ。
寝ない場合だけ飲ませるということが難しくなりました。
そこで、3歳半ごろに、毎晩寝る前に投薬するという流れに変更しました。
しかし、中途覚醒や早朝覚醒には効果はありませんでした。
医師の判断で、量を増やしてみたりしてましたが、中途覚醒への効果は感じられませんでした。
入眠障害は、メラトベルで緩和されていますが、現在も中途覚醒や早朝覚醒はあります。
寝る時に長男が好きな音楽を流す
睡眠障害の症状が一番出ていた2~3歳ごろ、長男は「みいつけた」が大好き。
起きてしまった時に好きな音楽が流れていたら、安心できると思い、スマホで「みいつけた」のお気に入りの曲1曲をリピートで流し、長男の枕下に置いて寝かせるようにしていました。
それで寝やすくなったかは分かりませんが、「寝る時の音楽」というイメージは定着したようで、寝室で遊ばずに寝転がるようなりました。
途中で起きてしまった時も、「寝る時間だよ?」という意味も込めて、スマホで同じ音楽を聴かせて寝かせていました。
これは睡眠障害の症状が落ち着く5歳半ごろまでやっていました。
私の家事の音などで起きてしまうこともあったので、それが気にならないように、寝室付近の廊下にホワイトノイズ音を流したりもしてました。
好きな肌触りの寝具を購入する
長男はツルツルひんやり素材が大好きです。
夏でも冬でもツルツルひんやり枕や布団を使い、いつでも触れるようにしていました。
現在は毛布にくるまって寝るようになりましたが、3歳〜5歳ごろまでは特に寝具の素材は注意して使っていました。
昼寝をやめる
療育園に相談し、3歳ごろからは、昼寝をできるだけしないようにお願いしました。
それでも昼寝をしてしまう時はありますが、寝たいだけ寝かせるのではなく、長くても1時間、夜間覚醒などで前日寝れていない時は2時間など、時間を決めるようにしました。
フラッシュバックになりそうな行事を欠席する
長男が夜間覚醒をする原因やタイミングについて、考えてみたところ以下のようなタイミングがありました。
- 風邪をひいたとき
- 行事の練習が始まったとき
- 季節の変わり目
- 新年度
苦手なイベントは、運動会、ハロウィン、発表会、節分です。(オールシーズン・・・)
運動会の練習をする4~5月、発表会の練習をする12月、節分の2月は、フラッシュバックによるパニックで大荒れでした。
風邪や季節の変わり目などは避けることができませんが、節分シーズンの長男はパニックになり辛そうだったので、豆まきは参加しないように先生にお願いしました。(3歳~5歳)
年長の最後の豆まきには参加し、特に帰宅後にパニックになることはありませんでした。
最後のクリスマス会や運動会もパニックになることなく、楽しく過ごすことができました。成長や慣れにより、不安な気持ちが薄れていったのだと思います。
発達障害の人の中には、行事やイベントは単に楽しいものではないのです。
慣れるまでは、1年中、辛いことがあるような感じですよね・・・
まとめ
長男の睡眠障害の症状と対策についてご紹介してきました。
私自身も、全然寝れない、疲れが取れない日々に思考がどんどんマイナスになり、「一生私は寝れない人生なんだろうな」と考えて涙が止まらないこともありました。
睡眠不足による胃痛やおんぶ紐で寝かしつけることの身体の不調が続き、パートも休んだりしていました。
介護者である親にとっても睡眠不足は非常に辛いです。
長男の睡眠障害を少しでも改善したくて、色々と取り組んできましたが、今でも起きる時は起きてしまうし、寝れない時は寝れません。
今でも起こされてしまい、自分自身も寝れなかったときは、ため息をついてしまう時もあります。
ただ、起きたときに癇癪やパニックになって症状が悪化しないように起きた原因や落ち着かせる方法を家族で考えるようになりました。
少しでも、その症状を理解できるように、本人や家族で上手く付き合っていくしかない、と覚悟を決め、自分が無理をしない程度に寄り添うようにしています。
同じような症状で悩んでいる方へ、少しでも参考になれば幸いです。