我が家の自閉症長男がスケジュールを示すために毎日使っているとても便利なアイテムついて紹介します。
ピラミッド教育コンサルタントオブジャパンの公式サイトで販売されている「コンパクト/トラベル スケジュールボード」です。

「コンパクト/トラベル スケジュールボード」のいいところ
PECSのスケジュールボードもあるのですが、長男の生活に合った使い方を決められませんでした。
- 長男の行動範囲が広く(長男はリビングと隣の部屋を使うため)、固定のスケジュールボードの設置場所が決められない
- 作業が終わるたびに、スケジュールボードまで毎回誘導することが困難
そこで、何か良いものはないかと探していたところ、コンパクトトラベルスケジュールボードを見つけました!
- 持ち運びができるので、都度スケジュールボードまで誘導しなくてもいい!
- 朝と夜、外出用のルーティンを作っておくことで、都度スケジュールの変更をしなくていい!
長男は行動停止をする特性があるので、ボードまで誘導するより、ボード自体を持ち運ぶ方が私の負担も少なく始めることができました。
スケジュールボードの作り方
マジックテープが6個ついているので、各ブロックの内側に貼ります。
あとは、個人に合ったスケジュールを貼ればいいのですが、そのままだと、勝手に開いてしまい、ちょっと煩わしい・・・。
そこで、100均の配線ベルトをボードの背面にくっつけて閉じれるようにしました。


さらに、長男は介助が必要なので、洗面所やトイレに持っていても、介助するときは、床に一度スケジュールボードを置いていたのですが、毎回拾ったり置いたりするのが煩わしい・・・(煩わしいばかり)
スケジュールボードどこかにかけれたらいいのにな・・
そこで、洗面所やトイレ、歯磨きをする机の壁にマジックテープを貼り、取り付けた配線ベルトでくっつけるようにしました。

こうすることで、毎回床に置くことがなくなり、長男もカードを取りやすくなりました。
具体的な使い方

朝は、黄色のスケジュールボードに「歯磨き」→「うがい」→「顔を洗う」→「トイレ」→「手を洗う」→「着替え」の6種類のカードを貼っています。
食事が終わってから始まるので、ごちそうさま、の合図をしたら、「歯磨きしようね」と見せると歯磨きのカードを長男が取り、歯磨きの机まで移動します。
移動先についたら、長男が手に持っていたカードを元の場所に貼ります。
そして歯磨きを行い、次は「うがいしようね」と言うと、長男がうがいカードを取り、洗面所まで移動します。
洗面所についたら、長男が手に持っていたカードを元の場所に貼ります。
このような感じで、
一つ一つの作業を長男がカードを取り、その場所へ移動し、カードを戻して作業をする。
作業が終わったら、次のカードを促し、また長男がカードを取るという流れです。
カードで見通しができるようになってから、苦手な「歯磨き」も自ら歯磨きをする場所まで移動してくれるようになりました。
また外出時も、苦手な「歯医者」もスケジュールボードを使ってカードで見せることで、あらかじめどこに行くのか理解できるようになりました。
本人がカードを持って移動すること
カードを持って歩くことの良いところは、「何をしようとしてたか忘れない」ということです。
自閉症の特性として、途中で刺激が入ることで自分がやろうとしていたことを忘れてしまう、ということがあります。
そのような特性が無い場合には、毎回カードを取らせずに、見せるだけでもいいかもしれません。
まとめ
スケジュールボードの使い方は人それぞれだと思いますが、なかなかうまく運用できない場合は、このようなコンパクトトラベルスケジュールボードも検討してみてもいいかもしれません。
我が家は、長男に合ったスケジュールの提示ができるようになり、先が見通せるようになったことでスムーズに朝と夜のルーティンをこなすことができるようになりました!