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【シングルマザーの実体験】子供に父親のことを説明するタイミングや内容は?

【シングルマザーの実体験】子供に父親のことを説明するタイミングや内容は?

私は2児の子供を育てるシングルマザーです。
事情があり、父親と子供は離婚後一切会っていません。

しかし、次男が4歳になった時、子供のパパについて初めて話をしました。

この記事では、子供に父親や離婚のことをどう伝えようか悩んでいる人に向けて、私の体験を紹介しています。
私の体験が、今悩んでいるひとり親の方の参考になれば、幸いです!

父親について話そうと思ったきっかけ

離婚当時5歳だった長男は、障害があり、状況を説明することも理解することもできません。
次男は、当時2歳になったばかりで、あまり父親と関わることも無かったので、父親の記憶は残っていません。

めかぶ

しかし、成長するにつれて、いろんなことを理解できるようになった次男を見て、「いつか周りの友達のパパを見て、違和感を感じた時にどのように説明したらいいのか・・・」と少しずつ考えるようになりました。


ちなみに、子供たちに説明することを考えだした時の家族の状況は以下の通りです。

  1. 子供+私+祖父母と暮らしている
  2. 父親と連絡は取れるが、事情があり、私自身の嫌悪感が強い
  3. 面会はしていない
  4. 次男は3歳、父を求めているようには思えない

そんな状況で、私が父親について話す決意をしたきっかけは以下の3つです!

両親が離婚した友人からの意見を聞いた

離婚直後は、私自身や両親、そして子供がとても嫌な思いをしていたため、「このまま話さなくてもいい!」と思っていました。

しかし、両親が離婚した友人に、父親のことについて聞いてから考えが変わりました

友人は、母親から説明もなく父親を知らずに育ちしました。
当時、「母が話そうとしないから、父親のことを聞けなかった」「話してほしかったけど、ごまかされた」など、母親の対応について、不信感を抱いているような話を聞きました。

そこで、子供なりに違和感を覚えることを知り、「ちゃんと向き合わないといけない」と感じました。

子供にとっての父親は1人だけ

理由はなんであれ、離婚は完全に親の都合です
私は、離婚を選択したことにより、苦しい思いを断ち、生活をすることができるようになりましたが、次男が望んだことではありません。
元夫がいなければ長男も次男はいませんし、子供にとっての父親は1人だけです。

そんな当たり前の事実を改めて受け入れた時、次男と父親を私が引き離す権利は無いと思いました。

きょうだいの障害

次男の兄は、障害があります。
次男は、そのことで、今後周りの友達との違いを感じると思いました。

きょうだい児として、次男が感じる思いや不安を抱え込まずに誰かに話してほしいと考えた時、母である私自身が次男に正直に向き合っていないと次男も私に素直に向き合えないと感じました。

そこで、まずは父親のことをしっかりと話すべきだと考えたのです。

次男に話すまでに準備したこと

いろんな人の体験談を探す

「話そう」と決めて、まずは色々な人の意見を聞くために、体験談を調べました。
特に参考になったのは、ジェーン・スーさんと堀井美香さんのPodcast番組「OVER THE SUN」「EP.29」の回でした。

内容は、私と同じような状況のお子さんを持つシングルマザーの方からの相談に、同じ境遇のリスナーが答える回でした。

「子供目線」「親目線」で既に同じことを経験されている方の話は、とても参考になり、背中を押してくれました。

ぜひ聞いてほしいです。

話すタイミングについて保育士に相談

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「ちゃんと話そう」とは決めたものの

「いつ話すべきなのか?」
「なるべく傷つけずに分かりやすく伝えるにはどうしたらいいのか?」

悩みました。

私は、話すタイミングや内容について、子供の視点に立って考えたいと思いました。

そこで、次男についてよく知っている保育園の先生に相談することにしました。
先生方はとても親身になって、保育士の視点からアドバイスをいただきました。

保育士の視点からアドバイス

次男の様子

父親を求めているように思えないし、次男自身の当たり前の家族にパパがいないことに違和感はないと思う。

伝えるタイミング

父親を求めていない今ではない気がする。
友達との会話で「お父さんいないの?」などがあれば、本人も「どうなんだろうか?」って思いだすと思うから、言ってもいい気がする。

何を伝えるか

めかぶ

私としては、「夫婦になり、2人が産まれたが、喧嘩をし、離婚になり離れて暮らすようになった。でも、次男にとって父親は家族であることは変わりない。会いたいときはいつでも会える」と伝えようと思っていましたが・・・

まだ幼い子供に、「親の事情を全て理解してほしい」と伝えるのは少し酷だと思う。
本人が理解できる範囲で、疑問に答えていくように伝えていくことがいいと思う。

話す内容とタイミングを整理

先生のアドバイスを元に、次男に説明するタイミングと内容をまとめました!

具体的なタイミングと内容

①未就学児の時「お父さんがいるのか?いないのか?なんで?」と思った時点
「お父さんはいるよ」「離れて暮らしているけどいるよ」と、息子の「?」に答える。

★幼いころに、パパが抱っこしている写真などがあれば、写真を見せてあげるとイメージしやすい
②「お父さんに会ってみたい」と思うようになった時点
その時に会えるかどうかはまだ分からないけど、会うために私ができることをする
今は嫌悪感しかないかもしれないけど、その時の状況に応じて、できることをする。
③本人が離婚理由を気になっている時
一緒に暮らしていたけど、喧嘩をして暮らせなくなったことなどを伝え、それでもお父さんもお母さんも次男と家族であることには変わりないということを伝える
④大人になった時
なんで離婚することになったのか、ちゃんとした理由を伝える。
その時の私の想いを伝える。
もし、会うこともなく育ち、連絡を取り合っていない時は、例えば電話番号を渡して、本人の意思で連絡をいつでも取れるような状況をとりもっておくこと
子供目線で大事なポイントとは?
  1. 年齢に応じて、少しずつ説明していくこと
  2. 本人の意思を尊重し、自分で選択できるようにすること
  3. 次男にとっての肉親とのつながりを絶つことをしないようにする

私の考えだけでは、ここまで子供の立場になって考えることができなかったので、違う視点で考えなおすことができました。

担任の先生に現状を共有した

まず相談したのは園長先生でしたが、園長先生からのアドバイスで、担任の先生にも共有しました。

園長先生

予め、担任の先生に、子供同士の会話で「パパいないの?」などの会話が見られたら教えてほしい、と伝えておくといいかも。

園長先生

そして、パパのことを説明した時は、担任の先生に共有してるといいかも!

子供たちの会話の中で次男が困っていた時に、先生から「お父さんいるよ!」とお子さんのフォローをすることができるから、共有することをおすすめしますよ!

確かに、保育園での時間は、家での時間くらい長い時間です。
私が見ていないところで、パパの話が出て次男が困っているかもしれません。
そこで、担任の先生に共有させてもらいました。

伝えた時の状況について

年中になり、4歳になってすぐでした。
園の帰り道に一緒になったクラスの子が「次男君ってパパいないの?なんで?」と言ってきました。
次男は、「別にいいじゃんか〜」と言ってました。

その会話を聞いたときに、「ついに話す時が来たかな?」と思い、父親の写真を準備し、寝る前に布団の中で伝えました。

園長先生

話すのはなるべく子供と距離が近い時がお子さんが安心できるからいいと思う。

例えば、お風呂や寝る前の布団の中とか、しっかり話せるところで、手を握ったりして安心させながら話してあげてほしい。

相談した園長先生からのアドバイスをもとに、寝る前にいつもおしゃべりをしているので、そこで話すことにしました。

伝えた時の実際の会話

ねえ、今日帰りに○○くんから、パパの子と聞かれたよね?

うん

あのね、次男君にも、パパはいるんだよ

え?

一緒に暮らしてないけど、ちゃんと次男君にもパパはいるんだよ

(照れて布団に隠れたりする)

母さんが言ってることわかる?

(首を横に振る)

パパの写真見たい?

うん!

これ?だれ?

「次男君のパパだよ」「これは赤ちゃんの次男君」

この人知らない~

終始照れくさそうな感じで、でも写真を見た時はとても嬉しそうでした

この会話をした後も、特にパパのことについて次男は触れてきません。

次男にとっての家族は、母・兄・祖父母であり、そこに疑問は感じていないようです。
ただ、「次男にもパパはいる」ということをどこか頭の片隅に覚えてくれていたら
この先、父親に会いたくなった時や求めている時に、「ちゃんと会えるよ」と伝えてあげたいと思っています。

父親のことを伝えてから

先生への報告

次男に話した後に、担任の先生にも話した内容を報告しました。

めかぶ

もし、今後友達との会話で、次男が困っていたりしたら、フォローお願いします・・。

先生

わかりました!!

実際に父親はどこにいるの?会いたい、と言われたら?

4歳の次男に話した時は、「会いたい」や「どこにいる?」などの発言はありませんでした。

次男にとっての当たり前の家族は、父親がいません。そこにまだ違和感はないようです。
もしかしたら、気を遣っているのかもしれませんし、そうじゃないのかもしれません。

どちらにせよ、まだ幼い時には、親の判断も介入しないといけないと思っています。
今の状況で父親に会うことは、次男を混乱させてしまうと考えているからです。

次男の成長と気持ちを見守りながら、もし父親を求めることがあれば、できる限りのことをしてあげたいと思っています。

悪く言わない

私と元夫の関係性は、とても険悪な状態です。
しかし、次男にとっては血のつながった父親であり、悪く言われることはとても辛いでしょうし、元夫は、養育費も支払っていますし、子供のことを想っていることは事実だと思います。

父親のことを次男がどう思うかは、次男が決めることです。
まだ未熟な幼い時に、母親が父親を悪く言っていると、そういう人だと無意識に感じてしまうので、私は父親のことを悪く言わないようにしています。

まとめ

子供が父親を認識していない時に離れた場合、「父親についてどう話すか?」というのは非常に難しいです。
特に私のように、大人の事情ですべてを話すことができない状況であったり、子供が会いたいと言っても、すぐに会えない状況だったり…

全く同じ状況の人はいないですし、正解はないので、「どうするか?」は、親が決めていかなければなりません。

「私の今回の選択が正しかったのか?」正直それも分かりません。

ただ、次男にとって一番良いと思う伝え方を考え、自分だけではなくいろんな人に相談しながら、見つけ出したのが今回の伝え方でした。

いつか次男にも、その想いだけは、伝わるのではないかと思っています。

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