でこぼこ長男は知的障害ありの重度の自閉症スペクトラムです。
感覚過敏さから、幼少期から人やモノなど、なんでも口元に当てて感触を確認したり、噛みます。
そのため、家具が歯形に凹んだり、時には誤飲や異食をしてしまうことがあります。
その症状と原因、主治医に相談した内容、対策グッズなどを紹介していきます。
なぜ口にいれるの?
口に入れてしまう原因
1.幼少期の子どもは、なんでも口に入れてしまう時期がある。
・口に入れることでそのものが何なのかを確認している。
2.口腔内の触覚刺激(歯ごたえや舌触り)を求めている。
・口に入れていいものとそうでないものを認識できていない
・自分を落ち着かせようとしている
幼少期に口に入れて確認をすることは、成長過程で必要な行為です。しかし、一般的には年齢が上がるにつれて口に入れることが減っていきます。
主治医の見解
口に入れて、飲み込むことが増えてきたので、主治医に相談しました。主治医は長男の様子を見ながら、「口元が一番敏感だから、確かめているように見える」と言われました。
どんなモノを口に入れるか?
長男の場合、よく口に入れたり噛んだものは、認識したものだけでこれだけ挙げれます。
- 糸くず
- 石や砂
- 家具の木くず
- おもちゃ
- シール
- 砂壁の砂
- 絵本
- ねんど
- うんち
さらに、飲み込んだのを確認したものはこれだけあります…。
- 糸くず
- 石や砂
- キッチンのシリコンマット
- シール
- ねんど
ちぎることが好きなので、ちぎっているな~と思っていたら次の瞬間「口」へ。
「出して」と言って出すこともありますが、飲み込んでしまったり、出すことを嫌がって口を開けようとしないことも多いです。
しかし、電池や硬いものなど、「危険なモノ」は誤飲することはありません。その点は、主治医や療育園の先生には直感的に「飲みこんではいけないモノ」は分かっているのでは?ということでした。
糸くずについては、布団から器用に抜き取り(その瞬間は見たことがない)、噛んでいるようでした。噛んでいるときに気付いたら、すぐに取り出しますが、飲みこんでしまい排泄されることもしばしば。糸くずは長いので、排泄時に不快感があるようで、とても嫌がりますが、糸くずを食べたことが原因だと学ぶことができないので、何度も繰り返してしまいます。
口に入れる、噛むことへの対応
口に入れてもいいモノを渡す
口腔内の触覚刺激を解消するために、「カミカミペンダント」を購入しました。
メルカリで購入しています。
噛み癖にもブームがあるので、噛んではいけないモノを噛みだしたらを渡すようにして、回避しています。
噛みちぎりそうになったらハサミで切って、最後まで使うことができます。
また、紐がついているので、飲み込んでしまう心配もありません。
好きな触感のモノはしっかり触らせてあげる
長男の場合、冷たい素材の布団や人の頬が好きです。
冷たい素材の布団は、いつでも触れることができるように近くに置いています。
また私の頬もしっかり触らせてあげることで、不安定になりそうな時も一度落ち着くことができています。
他に気をそらせる
療育園の先生は、口入れようとしたときは手を使った他の遊びを提案して、なるべく他に気をそらせるようにしているようです。
家ではずっと見ることもできないので、粘土を口に入れ出したら「もう終わりです」と伝えて、一度辞めさせるようにしています。
長男に関わる人への共有と相談
療育園では、「口に誤って入れてしまうことがある」と伝えて、気にかけてもらうようにしています。
また、家で口に入れたものを伝えて、「原因」や「対策」を一緒に考えてもらっています。
本人に注意し続ける
口に入れてはいけないモノを入れた時には、「ダメ」と伝えることも続けています。
それでも入れてしまうことが多いのですが、言い続けないと気づくことができないので、理解できなくても、注意は続けています。
まとめ
噛み癖の原因である「触覚刺激」が安心材料になっている場合、それを取り除くことで不安定になってしまうこともあります。
まずは、「口に入れていいモノ」と「口に入れてはいけないモノ」を認識させることが大事だと考えています。
長男もまだ口に入れてしまうことが多いので、家でも「目が離せない」状況は正直大変ですよね。
これからも関係者に相談・共有しながら、原因と対応方法を考え続けていこうと思っています。