最近の我が家の自閉症長男を見ていると、どうやら私とは違う時間が流れているのでは?と感じることがあります。
今私はアインシュタインにハマっているので、相対性理論の本を読みながら、そんな妄想をしました。
「長男と私では時間の流れ方が違うのでは・・・・?」と思うことばかりなのです。
※この記事は私の妄想の話であり、科学的根拠はありません。
長男と私の時間と空間が違う・・・?
例えば、長男の食事が終わった後の話です。
長男は、夕食後ご飯を食べて、ごちそうさま、と私の手をパチンと合わせます。
(彼は自分の手ではやりません。私の手が終わりの合図のようです。)
その合図とともに次はiPadを持ち、動画を見ます。
そして、次はお風呂なのですが、これが思うようにいきません。
お風呂カードを見せて、お風呂に行こうと合図を出しても動画の最中なので行きたくないようで拒否します。
この動画終わってからいこうね
そう伝えると、長男は両手をパチンと合図します。(長男なりの返事です)
動画が終わり、長男はまずトイレに行くのですが、ここで時空のゆがみが発生してます。
長男はトイレまでの20歩くらいの距離をものすごくゆっくり、時に立ち止まりながら、トイレまで向かうのです…。
私はさりげなく背中を押すのですが、長男は動かん!とばかりに動きません。
たまに動いてくれますが、押されて動いてまた止まります。
やっとトイレに着いたと思ったらトイレの電気をつけるまでも私の時間とのズレが発生します。
私は「電気つけて」と言いますが、長男は一度階段に差し込む光を眺めております。
私は頭の中で10秒数えて待ちますが、長男はまだ電気をつけることはありません。
もう一度「電気つけて」というとこちらをジロリと見て、電気を付けようとスイッチに手を当てました・・・。
しかし、なんと押さないのです。
そっと手を当てただけです。
そして慎重にポチっとスイッチを押して電気をつけました。
次はドアを開けますが、両手をドアノブに添えて慎重に開けると思いきやドアをここは思いっきり勢い良くドアを開けました。
(毎回足とか当たりそうで、危険です)
ドア閉める時だけ時間の流れが同じだった気がします。笑
と、ここまでの流れですが、既に5分は経っていることでしょう。
この一連の動作を見ていると、長男の中で、私よりも遅い時間が流れていると感じざるを得ないのです。
そして長男のゆっくりとした行動を見ていると、逆に私の行動は早送り再生されているようにも思えてきます。
たまに私も長男の空間に入って、同じ時間を感じようとして見るのですが、なかなかこれが難しいです。
何度も繰り返す時間
次に、長男が見る動画の不思議な現象についてです。
長男は同じ部分を何回も繰り返し聞き続けます。
大体10秒くらいのシーンを何度も繰り返し見続けます。
長い時は同じオープニグを何回も何回も見続けます。
こういう繰り返しの行動は自閉症スペクトラム障害の方によく見られるものですが、この繰り返しの術にかかった長男は、もう永遠に見続けます。
その時、私の時間は、ただ単調に進んでいますが、「長男の時間は進むことなく、戻っている感覚なのでは?」と感じてしまうくらい、毎回同じリアクションでとても楽しんでいるのです。
私は同じ動画が何度も何度も見ているイメージですが、長男の中ではすべてが1回目のようなのです。
まとめ
時間の感覚は人それぞれ
このように、自閉症の長男は私よりもとてもゆっくりとした時間を過ごしているということを日々感じるのですが、時間をどう感じるかは人それぞれ違いますよね。
私は長男とともに過ごすことが多く、行動を観察することで、長男の時間が自分と違うということを日々体感しています。
私自身は日々いろんなことに追われ、せかせかと過ごしてますが、ゆっくりと丁寧に時間を過ごす長男はとても幸せそうです。
そんな長男を見ていると、「私もそっちの空間に入ってみようかな」とたまにはゆっくりと一緒に色んなことに時間をかけて過ごすことができるようになりました。
もちろん、時間に追われる朝は、長男の空間を私の空間に合わせてもらうようにしてますし、「ちょっと動いて!」「早く」なんて言葉が出てしまいます…
相対性理論にハマりすぎて、長男と私の不思議な時間のズレを感じた出来事をご紹介いたしました。
長男のように時間を意識しない生活、してみたいものです。